何年振りだろう、
同居人以外と釣りに出るのは。 「LINE」の知り合いかも?の一覧に、 その人の名前があった。 名前がある事に気付いてから、 ずっと気にはなっていた。 数年前に釣具店で知り合い、 浅い付き合いながらも、 ツーリングに連れ出して頂いたり、 整備を教えて頂いたり、 時には管理釣り場での釣りや、 レースの観戦に連れ出して頂いた。 私がバイクで転けて、 転けた理由も分からず、 嫌になり、 その年の8耐を観戦したら、 もうバイクは降りようと、 半ば自棄になっていた頃、 長袖の下に包帯をグルグル巻いた私に、 その方がくれた、 「そんな事もある、もう少し乗ってみれば分かるよ」 と言う言葉に救われ、 自棄気味な気分は晴れて、 バイクに乗り続けて来れた。 そんな私も、 幾つかの分岐路に立ち、 釣具店にも寄り付かなくなり、 次第に疎遠になっていた。 私自身希薄な性格なのか、 あまり人に対して密に連絡しない方で、 気が付けば10年程経っていた。 そんな中で一覧に名前を見つけ、 ずっと引っ掛かりを感じていた。 どう声を掛ければいいのか…、 少しばかり勇気を出して、 昔のハンドメイドルアーの事を尋ねた。 あの頃と変わらない雰囲気で、 返事は軽快に帰って来た、 その方もその方で、 沢山の分岐路を通り過ぎて、 今はカフェを開いているとの事だった。 金曜日の夜、 ふっと仕事が無くなり、 後輩達に帰れと言われ、 その方のカフェにお邪魔する事が出来た。 店の方と話していると、 連絡を入れてくれたのか、 私の到着後直ぐに大荷物を抱え、 戻って来てくれた。 10年分の時は流れても、 笑顔は変わらなかった。 色々と話をし、 訪れた他のお客さんとも話し、 時間が過ぎて行く内に、 店が終われば鯰釣りに出る事になった。 一旦戻りタックルを準備して、 鯰ポイントへ、 二人で釣りは行った事がなく、 どんなペースなのか不安はあったモノの、 釣り場に着けば不安は消えた。 一言で表せば、 「懐かしいな」だった。 昔、誰かと連れ立って、 週末の夜に釣り場に繰り出していた、 あの頃を思い出した。 結果で言えば、 二人共ノーフィッシュで、 何匹かバラしたのみで終わった。 あの方がどう思ったのかは分からないけれど、 私はとても満足していた。 最後に一言 「これは1本釣るまで付き合ってもらわなアカンな」 と言う言葉を、 まるでブランクを感じる事なく頂けたからだ。
by benisuiren
| 2016-04-12 01:36
| 釣り
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自堕落解析
大阪の片田舎在住
釣りと単車と 自転車と・・・etc なんやかんやと 適当に 自堕落に 気紛れに生きる 黒蓮華のブログ 訪れた人はコメントでも・・・ ↓気紛れでぽちっと 非常口 連絡先 sleepingtimeafternoon@gmail.com カテゴリ
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