流れのままに・・・

シルバーウィークは、

法事の為に殆どプライベートな時間が取れなかった。

生まれてから死ぬまで、

誰も彼もが通る道・・・。

そんな事ばかりを考えて、

迎えたシルバーウィーク明けの週末、

早めに仕事を終えた私は、

奈良へと向かった。

暗い中で先の思いを考えながら、

ルアーをキャストする。

他の事を考える間も無く、

魚からの反応。

新しい120mmのルアーに歯型が付く。

乗りはしなかった。

何度も何度もバイトがあった。

活性が高いのか悪いのか、

バイトを貰いながら、

乗らないままで、

ルアーを変え、

幾つかのポイントを回った。

雨の後のせいか、

水路は閉ざされ、

川は水深が増え、

反応のある、なしが極端に出る。

そんな中で新規開拓中に発見した水路、

反応は無かったが気にはなっていた。

水深が無いのに、

その日は沢山のバイトがあった。

浅いもの、深いもの、

その全てがバレる。

やっと掛けた、

一際大きな捕食音。

一気に絞り込まれたロッド、

そして、耐える事に必死な私・・・。

一瞬の空虚な間を挟み、

今まで掛かっていたテンションが抜けた。

現状が理解出来ない私。

ルアーを回収すると、

スプリットリングが延びていた。

シーバスルアーから流用した物だったが、

かの魚には耐えれなかった様だ・・・。

フックを口に残してしまい、

申し訳ない事をした・・・。

ふと、訪れた静けさ、

虫達の鳴き声も、

カエルの鳴き声も、

私の耳には入らなかった。

生まれてから死ぬまで。

その間に何があるか分からない。

闇の中のどの場所にも、

視線を置かず、

ぼんやりと考える。

考えは纏まらないまま、

思い出した様にポイントを変える。

幾つかのポイントで、

同じ様な繰り返しを続け、

外灯に照らされた水面に、

数匹の鯉と、

数匹の鯰を発見した。

何度目かのバイト、

何度目かのバラシを抜けて、

小さな捕食音と共に、

やっとロッドがしなる。

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大きくは無いけれど、

小さくも無い魚。

とても愛らしく見えた。



生まれてから死ぬまで。

その間に、

後、何度感動し、

後、何度思い出を増やせるのか、

纏まらない考えと、

少し感傷的な夜を置き去りに、

一匹の魚に救われ、

帰途に着いた。
by benisuiren | 2015-09-28 13:47 | 釣り | Comments(2)
Commented by ciga_bana at 2015-09-28 21:17
こんばんは
綺麗なナマズ様
記事を読んでいるとあの暴力的な引きを思い出し行きたくなりますね〜
今夜は久々に少し涼しい程度なのでナマズも元気に活動していると思うと、、、

人の寿命を全う出来れば私はあと20回位は良い釣り出来そうですが、、、
いつ訪れるか?
先日は全然知らないバサーですがFBで訃報が流れました
その写真はジョンボートで浮いたバスを手に持つ写真(亡くなる少し前のものだそうです)
そんな元気だった人も突然の病魔に倒れたようです
最近は視力も急激に落ちてますので命あってもノットが組めなくなったり夕方ガイドに糸を通せなくなったり
引退宣告も怖いですね
Commented by benisuiren at 2015-10-05 01:25
+ciga_banaさん・・・

後悔の無い生き方は出来ませんが、
後悔の無い様な生き方をする努力は出来ますので、
いつ来るか分からない最後に向かい、
全力で楽しんで生きていきましょう。
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