桜と鯰と・・・

金曜日の夜は、

バイトがあるものの、

バラしてしまい、

釣果的には不満が残った。

あくる土曜日の夜、

今度は同居人と奈良へ。


桜も散り散りとなり、

葉も見え始め余韻を残す暖かい夜で、

寒さは感じなかったけれど、

鯰達の反応は悪く、

同居人に一匹釣れて、

私はまたもバイト数回と、

水面に浮いている桜の花びらを吸い込む、

鯉にちょっかいを掛け、

見事にバラしたのと、

下から食い上げて来た鯰をバラしたのみで終わった。

同居人の笑顔が見れて満足な気持ちはあったが、

それでも納得が行かず、

同居人を部屋に見送った後、

単身金曜日に訪れたエリアへと入った。


そこでも何度もバラした、

それでも投げ続け、

ポイントを移動し、

攻め続け、

やっとの思いで、

落ち込みの下から引きずり出した。

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場所に似合わず美しい鯰だった。

執念の一匹と言うべきか、

諦めない姿勢への贈り物と言うべきか、

心に安堵が訪れた。



しかし一匹釣ると、

もう一匹、もう一匹となるのが、

釣り人の性…。

それからも走り回り、

何度かのバラシを経て、

白む空の下で、

水面に浮かぶ桜の花びらの中、

小さな鯰を抜き上げ帰途に着いた。

桜と鯰と・・・_d0113350_18629.jpg


この週末で何本の鯰をバラしたか、

どれだけ自分の腕が情けないか、

思い知らされ、

次の釣行が待ち遠しくなるのであった。
by benisuiren | 2016-04-13 01:08 | 釣り
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