いきごいしになまず・・・

心理的な距離も、

実際の距離も、

エントリーがしやすい、

そんな奈良へと、

またお邪魔した。



そろそろ、

色々なポイントが息を吹き返す頃で、

ポイントのチェックをして周った。



まだ少し渋いかな?と言う所で、

飽きない程度にはバイトがある。

小場所を攻めていると、

小さなバイトがあった、

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一瞬、

何が掛かったか分からないくらい、

小さな鯰だった。



その後もポイントを変え、

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一匹、



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二匹と良い魚に巡り会えた。



朝を迎え、

少しずつ街が動き始めると、

小川の対岸で、

ご老人が興味深そうにこちらを見て、

軽トラックを止めた。



何を釣っているのか聞かれ、

"鯰"だと返すと、

食べるのか、と尋ねられた。

釣るだけだと応えると、

美味しいよ、と笑顔で返されたご老人。


「生き鯉、死に鯰」


そんな言葉もある事を教えてくれた。

鯉は、生きている内に食べないと不味く、

鯰は、死んでからも美味しいと言う意味だそうで、

自分たちの若い頃は、

食べ物が少なく、

鯰や鯉、タニシ等も食べていたと。



タニシは、

別名「ヤマトダコ」と呼ばれていたと教えてくれた。

調理の仕方や、

明石のタコと似た様なものだと、

楽しそうに話すご老人。


私達が立っている川の由来や、

自分も釣りが好きである事、

色んなポイントがある事や、

自分の居住地が近い事等を聞かせてくれて、

とても温かい春の朝を感じれた。



沢山の釣り場で、

沢山の人に出会ったけれど、

勿論、

釣り人を毛嫌いする人もいるし、

温かさを貰える人もいる、

そんな出会いの一つ一つも、

遠くへ車を走らせる理由になっているのかも知れないな。





by benisuiren | 2017-05-24 04:27
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